〜早春の非常食晩餐会〜
三品目

今気づいたんだけどさ、広い日本全国の一体何処に、
生きるか死ぬかの非常事態時に、カンパンを調理して美味しく食べよう!
なんてこと考える人がいるんだろう・・・?
第一、カンパンっつーのは「長く保存出来て、そこそこ美味しい」というのをモットーに
長年開発が進められ、現在のような形に至った・・・つまり・・・
人類の英知の結晶といってもいいのでは無いだろうか・・・・?
だから、それを変な形で踏みにじっている私は、神聖なる英知の領域を踏みにじっている侵略者で・・・
日本カンパン業界から見れば罰当たりも当然な行為をしてるのであって・・・
しかも、今、俺はこれからこのカンパンを
メインディッシュ
んだぜ?
もしかして・・・俺って今、凄く悪いことをしている?
なんか日本に古くから伝わる禁忌を犯している?
そんな「カンパンを焼いたから祟られる」恐怖と戦いながらも・・・
メインディッシュが完成しました。

【カンパンのステーキ】
うわぁ、こんがり焼けてやがる・・・っ!
しかも、ちょっと焼き色が美味しそうだ!あくまでも美味しそうだ!多分美味しくないんだろうが!
そうなんです、コイツは見た目こそ、そこそこに悪くはない一品なんですが・・・
見た目に騙されちゃいけません!
試しにコイツにスプーンを刺してごらんなさい!
ふにゃー
御覧!このカンパンにはあるまじき感触を!
嘘みたいだろ、スプーンですくえちゃうんだぜ、カンパンがッ!
もうね、焼くって作業の段階で嫌な予感はしていたんです・・・
私ね、カンパンがくっつかないようにと油を布いたんです。
そしたら案の定・・・カンパンがあぶらとり紙のように油を吸う吸う!
タンカー事故後のオイルフェンスのような役割をカンパンが・・・・
これはぁ・・・酷い物を作ってしまった・・・
-総評-
―カンパンはそのまんま美味しくいただきましょう。
P.S

デザート代わりにチョコクリームとジャム塗った奴が一番美味しかった。