ささ、世間は夏休みである。
特に我々学生は学校という毎日の義務から解放され、
燦々と照る太陽の下、好きな場所を好きな時間に闊歩することが出来るのだ。
嗚呼、懐かしいかな少年時代。通信簿という名の「夏休み開始宣言書」を貰い
跳ぶ足で帰路を急いだあの日々―出来ることならもう一度あの体験をしてみたい。
だが、果たして一体、日々半酒びたり生活を送る超不規則男が、
純粋無垢な少年時代に戻るには何をすればいいのか
というか、最近の子供たちは何をして遊んでいるのだろうか?
そんなわけで、早速私は外に出た。

中学生以来、初めて履いたサンダルを履いて。そう、気分は少年なのだ。
というわけで、早速家の近くの海浜公園にやってきた。
ここはよく幼き頃に友人たちと「ハゼ釣り」をしにやってきた場所だ。
かんかん照りに降り注ぐ日光の下、煮え立つ水面に釣り糸を垂らし、
まだかまだかと獲物を待つその一時は、何ともいえないある種の緊張感と充実感に満ち溢れていた
―ような気がする(おい)
よし、決めた。もし釣りをしている少年達を見たら、一緒に混ざって童心に帰ろう(危ない人です)
そんなことを考えていると、私の中で一番の釣り場に着いた。

誰も居ない。
最近の少年たちは釣りというものをしないのだろうか?
あの魚のヌメヌメっとした感じや、アオイソメのブラクラ並のグロテスクさが苦手なのか?
それとも、もう八潮にはハゼが居ないのか?

そう疑問を抱きつつ、私は人気の少ない(というか居ない)並木道を
次なる目的地へ向け自転車を走らせた。