きっかけは私の大遅刻だった

 

 

 

きっかけは私の大遅刻だった。

 

 

その日、私は共に水曜どうでしょうのパロディDVD「日曜どうでしょう」(以後、日どう)を撮っている

 

磐井君と次回作の打ち合わせがてら映画を見る約束をしていたのだ。

 

 

だが、その日丁度私も奨学金関連の用事が学校の方であった。

 

大した手続きは無かったのだが、いかんせん年度初めとあって、もの凄い人・・・

 

約束の時間は1330分。そして奨学金の用事が済んだのが1345分。

 

 

 

文字通り大遅刻である。いやはや、今となっても申し訳ない・・・すまんな磐井君。

 

いやいや、たかが用事が済んだのが待ち合わせ時間より15分オーバーなんて思ってはいけない

 

なにせ私のキャンパスは東京の「おまけ」と呼ばれて止まない多摩にあるのだ!

 

多摩を舐めちゃいけない・・・困ったことに多摩はどこへ行くにも平均2時間という

 

本当に困った土地なのだ!

 

 

だから磐井君と合流できたのは14時過ぎ・・・いや、もう15時近かったか?

 

勿論映画は次の回。次の回っつったって・・・驚く事なかれ、約4時間後の上映なのだ!

 

ウムム・・・本当に悪いことをしてしまったなぁ、後でアイスおごってやるからな、高いやつ。

 

 

というわけでかなり時間を持て余してしまった日どう製作班二人組

 

なにせ4時間である・・・バックトゥザフューチャーなら12と見れちゃう時間なのである。

 

 

その時間みっちり「DVD企画会議」という手もあるのだが・・・

 

なんせ基本我々のDVD企画は「現地でどうとなれ主義」に基づいて成り立っているため

 

事前にそんなにアレコレ決める事も無いのだ。

 

 

うーん参った。この状況はつまり

 

「時間は欲しいが、いざ自由って言われると何して良いか分からない」っていうせつない状況だ。

 

はてさて、このまま何もせずにダラダラァーっと4時間が過ぎてしまうのか―と思ったその時!

 

私の大遅刻で不機嫌だった磐井君が、朗々とこう語ったのであった!

 

 

 

 

 

 

磐「じゃあ、まあ、さ!ららぽーと行こう、ららぽーと。」

 

 

こうして日どう二人組、ららぽーとへの旅は始まったのだった(前フリなげーな)

 

 

さて、ららぽーとである。

 

最近mixi内の日記でもこの単語をよく見かける、というか最近のワイドショーでもよく見かけるこの単語

 

当の私はそれが一体何なのか、全く検討が付いていないのが事実なのだが・・・

 

磐井君が言うには「ステーキをウナギで巻いてカレーをかけたような場所」らしい

 

謎は深まる一方である。

 

 

 

 

 

そんなわけで、磐井君に連れられるままホテホテと新横浜に到着。

 

普段新横浜なんて滅多に来ない。だから目に映る新横浜の街々が妙に新鮮だ。

 

これだから小旅行は止められないのだ。

 

 

この見知らぬ街に、特に明確な目的も無く、着の身着のままでフラフラ闊歩する楽しみ・・・

 

目に入る物総てが新鮮で、「この曲がり角を曲がると一体何処に!?」という期待感

 

「一体この道は何処に通じているのか!?」という探求心、「果たして無事帰れるか!?」という恐怖心

 

小旅行というのは、これら総てを味わうことが出来る、いわば総合エンターテイメントなのである。

 

 

だから、

 

 

 

 

道に迷って

 

 

 

 

とりあえず進行方向を決めて

 

 

 

 

当てにもならない地図を見て

 

 

 

 

 

また進行方向を修正するなんてことは大いに結構なのだ。

 

だって、道無き旅の醍醐味はこの感覚なのだから

 

こうやって無駄に時間を過ごすのもノープロブレムなのだ。

 

 

ページ