だが、困ったことに今回はタイムリミット―つまり我々はここに「上映時間までの暇潰し」に来ているのだから

 

 

 

だが、困ったことに今回はタイムリミット―つまり我々はここに「上映時間までの暇潰し」に来ているのだから

 

この暇潰しのせいで映画の上映時間に間に合わなかった!なんてことになっては本末転倒である。

 

というかそんなことになるんだったら私は早く帰ってひぐらしをやりたいのだが・・・

 

 

はてさて、新横浜駅からどれだけ歩いただろうか?

 

磐井君の話によると「新横浜駅から徒歩7分」らしいのだが・・・明らかに15分ぐらい歩いている。

 

もしや逆方向に歩いているのか!?それとも全く見当違いな方向に行っているのか!?

 

でもまぁ、磐井君が先頭切ってズンズン歩いているから問題は無いはずだ。

 

なんせ、私も新横浜も始めて同然。信ずるは彼の進む道のみ!なのだから。

 

 

なんて思っていた矢先。

 

 

 

 

 

磐「あー。うーん・・・ごめん、わっかんねえわ

 

 

何かがもの凄い音を立てて崩れ去る感覚・・・とはまさにこの瞬間のことを言うのであろうか?

 

まるで今までずっと神様だと信じてきた新興宗教の教祖様が「サーセンw自分人間でしたw

 

なんていう爆弾発言を耳にしたときのような感覚だ!あー!今まで買った壺は!今まで買った絵は!

 

あの光り輝くレティクルの世界へ行くのに必要では無かったのですか!?教祖様!

 

 

 

 

 

そんな教祖様は兄貴に救難信号を出しています。

 

どうやら彼も「新横着いたらなんとかなるだろ」という考えで動いていたらしく・・・

 

これだからね、日どうは毎回毎回行き当たりばったりでイソイソとした展開になっちゃうんです。

 

まあ、「どうにかなるでしょ主義」二人が企画首脳陣なんだから、そーなってしまうのは仕方ない。

 

 

数分後・・・兄貴から正確な位置を聞き出した磐井君の口から衝撃の発言が飛び出す。

 

磐「真逆・・・っていうか降りる駅違ったわ(笑)」

 

 

(笑)じゃねえよ。

 

 

なんとまぁ、我々は真逆・・・というか見当違いな駅で降り、見当違いに彷徨っていたのだ。

 

これには彷徨い好きの私とてビックリだ。というか映画の時間は大丈夫なのか?

 

 

実際ギリギリだった。

 

今から「ららぽーと」に行って、あれやこれや見て、それから映画館のある川崎に戻ってくるのには

 

若干だが時間が足りなくなってきている。ウムム・・・あれほど時間はあったのに・・・

 

 

その旨を磐井君に伝えると、彼はさわやかに「じゃあ、急ごう!」とだけ言い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ええーっ!そんな所行くのーっ!?

 

磐井君背水の陣故の苦肉の策である。急ごうって何も、そんなところをショートカットしなくても・・・

 

言っておくが、我々は「ららぽーと」へ向かっているのである。

 

モニター前諸君も「ららぽーと」へ行くときはこんな苦難の道を通っているのだろうか?

 

と言うか何だ?楽の前には苦あり・・・「ららぽーと」への道のりは人生の縮図だったのか!?

 

 

 

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